花束を持ったゾウ

好きなものについて楽しく書く

好きな児童文学と共通点2

前回に引き続き、わたしが好きな児童文学における

共通点の3、4を取り上げていきます。

前回の記事はこちらになります。

好きな児童文学の紹介と、共通点1、2に関しては下記をご覧ください。

好きな児童文学紹介と共通点1 - 花束を持ったゾウ

 

※今回のブログは何度か加筆修正をしています。

1日おきに書くことを目標にし、急いで書いて、内容精査を怠った結果です。

今後は「楽しく書く」を忘れずに、間違いも少なく済むように書いていきます。

(2021.8.25)

 

3つ目の共通点である「現代の地球とは限らない世界観」

これは全ての作品が該当します。

作品自体が書かれた時代が古いものが多いため、この地球が舞台であったとしても、時代背景は現代ではありません。

自分が生きていない時代の、別の国を舞台にした知らないことだらけ物語は、わたしの心を躍らせてくれます。

舞台は地球だけれど、時代が異なる作品としては

ドイツを舞台にした飛ぶ教室」、「エーミールシリーズ」

クロアチアを舞台にした「なぞの少年」などが挙げられます。

当時の情勢や雰囲気、学校制度、子どもたちの楽しみなどを知ることができ、楽しい物語を読みながら、日本との共通点や相違点を発見できたり、知識をつけたりすることができる作品と言えます。

honto.jp

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地球ではないどこか別の世界の物語は、「とにかく楽しい!」の一言に尽きます。

特に、「不思議の国のアリス」、「ピーターパン」、「サークルオブマジック」の世界観が好きです。

不思議の国のアリスは読んで字のごとく、不思議な世界です。

たった1つのドアしかない部屋、白ウサギの住む立派なお家、コショウまみれでくしゃみが止まらないキッチン、恐ろしい女王の裁判所……。

作品を知らない人が、上の四つを読んだら、「これはかなり不思議だぞ」と思うはずです。

しかしその不思議さであり、不気味さがとても癖になります。

 

「ピーターパン」もまた 不思議な世界ですね。

現実世界にいた迷子たちや、フック船長率いる恐ろしい海賊たち、インディアンたち、人魚たち、動物たち、そして妖精たち。

本来ならば同じ空間にいることのなさそうな存在が共存し、時に闘いながら生活をしています。

 

「サークルオブマジック」まさにファンタジー小説と言うべき世界観です。

古ぼけた雰囲気を持つ魔法学校、広々とした図書館、狭苦しい学生寮、歌声が響く食事処のごった返した様子、騎士のトーナメントが行われる広大な野原……。

書き出しただけで、興奮が止まりません!

全体的にセピア色を帯びているような世界観が大好きです!

しかしそこに、使い古された雰囲気は感じられません。 

 

その世界がいかにアイディアに溢れ、読者の想像を掻き立ててくれるか。

それが物語を楽しむ上で、とても重要だと考えます。

 

4つ目の「魔法や不思議な力など、ファンタジー要素があること」について。

前提として、3つ目でも少し触れた通り、わたしは物語を読むとき、子ども並みの好奇心を持ち、現実から解き放たれています。

それを叶える大きな力を持っているのが、「ファンタジー」なのです。

そして、この「ファンタジー」な要素は、わたしが好きな児童文学のほぼ全てに当てはまります。

  

「大魔法使い…」や、「サークル…」、「エラゴン」に登場するのは、記号を描いたり、道具や材料を用いたり、古代語のような特別な言語を話すことで使うことができる多くの人が想像する魔法と言えるでしょう。

どの魔法も一度は、やってみよう! と試みるものばかりです。

その中でもわたしは、「大魔法使い…」の魔法が好きです。

やり方は他の作品の魔法と似ているところもありますが、不思議な匂いや、魔法を使った証拠に不思議な振動が起こるという表現は見たことがありません。

(作中では振動をブンブンという音で表現しています)

「臭いんだろうな」、「うるさそう……」といった想像を広げられ、少しだけ魔法に詳しくなったような、得意な気持ちになります。 

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また、メアリー・ポピンズが持っているような不思議な力にも魅力を感じます。

星座たちのサーカスに招かれたり、公園に季節を飾ったり、宙に浮いてお茶をしたり……

子どもが夢みるような出来事を、メアリーと一緒に過ごすことで経験できるのです。

 

世界そのものが不思議な力を持っていることもあります。

その最たるものは「不思議の国のアリス」でしょう。

「ピーターパン」、「ダークマテリアルズ黄金の羅針盤」なども挙げられます。

世界の持つ力によって、地球の理に逆らった出来事が起き、不思議な存在が生きている。

それは時に、登場人物たちに牙を向きますが、読者であるわたしたちには、スリルと興奮を与えてくれます。

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では、なぜ「現代の地球とは限らない世界観」と「魔法や不思議な力など、ファンタジー要素があること」に魅かれるのか。

それは前述したとおり、未知のものに魅かれるのと同じ感情です。

物語を読むとき、まるで生まれたての子どものように、この世界を知りたい! どんなことが起こるんだろう? という好奇心で胸がいっぱいです。

現代でも、日本でもない、ましてや魔法なんていう素敵なものがある世界なんて知りたいと思うに決まっていませんか?

同意していただけたら嬉しい!

 

さらにもう一つ理由があるとすれば、

現実からかけ離れた世界で繰り広げられる物語は、目の前の課題をも忘れさせてくれるということです。

(やるべき宿題を忘れる、という意味ではありません)

それに何度も救われてきました。

どんなにつらく、苦しいことが起こったとしても、大好きな本を開けば、

その先には未知に満ちた世界が広がり、知らない力を使った闘いや、友情に基づいた助け合いなどが繰り広げられ、いつの間にか、登場人物と一緒にその世界を歩いている気分になれます。

その経験は時に、人の心を慰めたり、癒したりしてくれます。

わたしはそういう物語に出会った時、心強い味方ができたような気持ちになります。

きっと物語にはそのような力があるのでしょう。

素晴らしい作品を生み出して下さった著者の皆様に直接お礼を言うことはできませんが、いつも心から感謝しています。

ありがとうございます。

今日もどこかで、誰かの味方になっているでしょう。

 

以上で、共通点3、4でした。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。