花束を持ったゾウ

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読書記録7「大正浪漫 横濱魔女学校2 月蝕の夜の子守歌」

今回の読書記録は白鷺あおいさんの「大正浪漫 横濱魔女学校」シリーズの2冊目

月蝕の夜の子守歌」です。

honto.jp

 

読み終えてから少し時間が開いてしまい、忘れてしまった部分もあるので

もう一度読み直したら追記しようと思います。

 

※以下、ネタバレあり

 

個人的には、少し寂しい気持ちになるお話でした。

新たに登場したキャラクターのほとんどが大切な人の死を経験していたからです。

アナちゃん、ホセ叔父さん、リケーニさん、亮太くん、お峰さん。

失う辛さを経験した人々が横濱に偶然集まり、誘拐事件に巻き込まれてしまうなんて

人の悲しみに漬け込んでいるようで、嫌ですね。

天狗団はその事情を知りませんが、そもそも誘拐はだめですよね。

無事に解決して、本当に良かったですね。

作者さんがみんなを救いたかったのかなと思い、わたしも救われました。

 

ここからは千秋くんについて。

 

二巻ではティグレを通した千秋くんではなく、

人間の千秋くんの目を通した世界が一人称で描かれていて

どんなことを感じているのかを知ることができて新鮮でした。

アナちゃんに困惑しているところは年相応の反応で微笑ましかったです。

 

ただ、一人称でありありと語られた分、

千秋くんが「お母さん」と呼びかける場面はとても心苦しかったです。

毅然と振る舞っていますが、当然寂しい日もありますよね。

 

千秋くんに関してはまだ謎が多いですが、今読んでいる3巻では

箒で探検に行けるんだ、と少し前向きになっていて、とても嬉しかったです。

ティグレとの仲も深まっていますし。

魔女学校に戸惑いつつも、色々なことに挑戦していますし。

がんばれ、千秋くん!

 

もうすぐ小春ちゃんや千秋くんたちとの冒険が終わってしまうと思うと寂しいですが、

きっとハッピーエンドだと信じて、最後まで楽しんで読みたいと思います。