花束を持ったゾウ

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読書記録1「ミルドレッドの魔女学校 魔女学校の一年生」

記念すべき初の読書記録は
ミルドレッドの魔女学校 魔女学校の一年生」です。
ずっと読みたかった作品なので、
届いた時から読むのが楽しみでした。
約1日であっという間に読むことができるほど簡潔でしたが、
その内容は想像通り、魔法や不思議に溢れた楽しいものでした。

honto.jp

※以外ネタバレあり

カックル魔女学校に古くからある伝統が興味深かったです。
黒色に統一された制服や、黒い魔法の本、パートナーとなるネコ、など、
魔法好きなら誰もが想像することを、
実際に経験しているミルドレッドが本当に羨ましかったです。

ホウキに乗る、という魔法使いの醍醐味であるシーンは、
なぜあんなにも気持ちが弾むのでしょうか。
しかもこの作品では、自分のネコがホウキに乗れるようにする、
という独特な決まりもありました。

もしわたしがカックル魔女学校の生徒で、
自分のネコをホウキに乗せようものなら、
ネコのかわいさと健気さに泣いてしまうかもしれません。(笑)

中々上達しないネコをカバンに入れて一緒に飛ぶミルドレッドも、
子どもらしい発想でとても微笑ましかったです。


ハロウィーンの祝賀会では、ミルドレッドはひどい目に合いますが、
勇気を出して慣れない魔法を使い、学校を救う
というストーリーにも心が震えました。
ミルドレッドは友達が多い、という設定がありましたが、
その理由はミルドレッドの持つ勇気と実行力、前向きさにあるのでしょう。
わたしもぜひ友達になりたいと思いました。


さらに、この作品の著者であるジル・マーフィさんは、
文章と挿絵のどちらもご自分で書いています
そしてその挿絵が何とも味があります。
挿絵の無い場面のことも想像させるような挿絵なのです。

前半には比較的に怖い挿絵が多く、
本当に暗くて黒い魔女学校が舞台だ、
ということを脳に植えつけられます。

しかし、読み進めるごとに学校らしい場面や、
親友のモードとの仲睦まじい様子が描かれていて、
魔女学校も悪くないかも、と思えてきます。


また、わたしは物語に登場する石造りの建物に目が無いので、
ミルドレッドの部屋や教室のシーンも食い入るように見てしまいました。
棚やテーブルの上、壁にも魔女学校らしいものが隠されていて、
宝探しのような気分でした。

細部にも著者のこだわりが見られる作品は、
読みごたえと見ごたえがあります。

きっと著者の頭の中には、
より具体的な魔女学校の構想があるのでしょう。
全貌を見ることができたら、
興奮で、一時間でも二時間でもその絵を見ている自信があります。


ミルドレッドの魔女学校シリーズは、まだまだ未読のものがあります。

どんな魔法や魔女との出会いが待っているのでしょうか。

早く続きが読みたくて仕方がありません!