読書記録3「大正浪漫 横濱魔女学校 シトロン坂を登ったら」
約一か月ぶりの更新です。
すでに書き方を忘れているような気がします。笑
十一月の分を取り返すべく、今月は最低でも二回は更新しようと思います!
久しぶりの内容は読書記録3。
作品は「大正浪漫 横濱魔女学校 シトロン坂を登ったら」です。
著者は白鷺あおいさんです。
※以下、ネタバレあり
まず、登場人物のほとんどが人間ではなく妖魅という存在なのが驚きでした。
正直な事を言えば、妖魅であり、魔女だなんて、設定が多すぎてこんがらがりそう……
とも思いました。
しかし、その設定を活かしきれていないという印象はまったくなく、
むしろ、小春たちが学んでいる魔法はなんでもできる便利なものではないので
自分たちの妖魅としての能力と併用しながら困難に立ち向かったり、
妖魅同士だからこそ分かり合えたりするといった気持ちの動きが見られ、
複雑に思える設定を活かせていることがすごい! と感動しました。
「妖魅も魔女を目指せる」という言葉には、「わたしもなんでもできるかもしれない」と奮い立たせられました。
学校や若槻邸の場面はワクワクすることが多く、楽しかったのです。
袴の生徒と洋服の生徒がいるのはこの時代背景ならではですね。
「海老茶色の袴」という響きがかわいくて、何度も表紙を見返してしまいました。
ホウキで飛ぶことを「ダンス」と言って、複雑な飛び方をする授業も新鮮でした。
確かにダンスしているように見えそうですね。
絵の中に入ってからは、ずっとハラハラしてしまいました。
特に「ディーディー」と怒鳴られ、木の下に火をつけられた場面は怖すぎて大急ぎで読んでしまいました。
小春のナイスアイディアによって逃げられた時は、本当に安心しました。
本当に怖かった……。
残った謎については、わたしは何も謎を解くことができませんでした。
ヒントが出されていないのか、わたしの読みが甘いのか。
推理小説を読むことがほとんどないので、後者かもしれません。笑
この後の二冊で解決するかと思うと、早く続きが読みたくて仕方がありません!
海外を舞台にした、海外の作家さんの作品が好きなわたしですが、
「ほんものの魔法使」をきっかけに創元推理文庫さんの作品をチェックするようになり、その中で気になったのがこの作品でした。
タイトルに入った「大正浪漫」、「魔女学校」、「シトロン坂」の3ワード。
ワクワクする予感しかしませんでした。
そして予想通り、ワクワクしっぱなしでした!
ファンタジーは最高におもしろいジャンルだということを再確認しました。
これからも色々な作品に興味を持って、どんどん読んでいこうと思います。