花束を持ったゾウ

好きなものについて楽しく書く

好きな児童文学紹介と共通点1

今回は好きな児童文学を紹介し、

その共通点について、自分なりの考えを書いて行きます。

ふんわりと好きな順番に並んでいます。

 ・不思議の国のアリス

大魔法使いクレストマンシーシリーズ

飛ぶ教室

・エーミールと探偵たち

・エーミールと三人のふたご

・メアリー・ポピンズシリーズ

・サークルオブマジック

十五少年漂流記

エラゴンシリーズ

オズの魔法使い

・ピーターパン

ドリトル先生アフリカ行き

ムーミンシリーズ

鏡の国のアリス

・ダークマテリアルズ黄金の羅針盤

赤毛のアンシリーズ

魔女の宅急便シリーズ

・モモ

山賊の娘ローニャ

ホビット

指輪物語

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品全般

・ぼくだけの山の家

・なぞの少年

(日本におけるタイトルで書かせて頂いています)

忘れているものもあるかもしれないので、思い出したら追記します。

ヤングアダルトも入っているかもしれませんが、

上記の児童文学は繰り返し読んでいる特に大好きな作品です。

 

共通点は

1、冒険要素があること

2、子どもが登場すること

3、現代の地球とは限らない世界観

4、魔法や不思議な力など、ファンタジー要素があること

5、愛すべき魅力的なキャラクターが登場すること

6、キャラクターたちの素敵なお名前

でしょうか。

 

もちろん全ての共通点が当てはまらない作品もありますが、

1つでも当てはまれば楽しく読める作品になります。

「共通点=音のツボ」です。

 

ここからは、共通点を一つひとつ取り上げていきます。

ネタバレになる内容も含まれる可能性があるので

上記の作品を未読の方はくれぐれもご注意ください。

 

1つ目の「冒険要素があること」について。

実際にほぼ100%経験することができない冒険は純粋に羨ましいです。

新しい場所に自分の足で向かい、新しいことに出会い、自然に触れながら生きていく。

とても気持ちよさそうだなぁ、と思います。

でも、大変なことの方が多いのが冒険です。

お腹いっぱい食べられる保証はなく、

安心できる屋根の下の寝台が寝床になるとは限らず、

毎日お風呂に入ることができるかわからず、

なにより、冒険物語の登場人物たちは常に課題に追われています。

慣れない生活と、大きすぎる課題。

しかもその課題は大概命に関わること。

想像しただけでも大変で、なるべく経験したくないことですね。

でもその冒険に、とても魅かれてしまうのです。

 

そんなわたしの冒険好きの原点となった作品が「不思議の国のアリス」です。

子供心ながらに衝撃を受けた作品でした。

退屈していた少女アリスが、ウサギを追いかけ、ウサギ穴に入ったら、

何もかもあべこべな世界に迷い込んでしまう!

この短い冒頭紹介でも、すでにワクワクが止まりません。

アリスの好奇心のおかげで、読者は様々な場所へ行き、不思議な世界を経験することができる。

最高の冒険物語です!

一つひとつの作品の魅力についても改めてブログを書きたいと思っているので、ここでは多くを語りませんが、

不思議の国のアリス」の冒険はわたしの原点であり、多くの冒険物語の原点とも言えるのではないでしょうか。

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不思議の国のアリス」や「十五少年漂流記」、「ホビット」のような「王道の冒険」ではなかったとしても

親しみのある場所から少しでも離れ、多少の不便を経験しながら問題解決に動く

というエピソードにワクワクドキドキするのが大好きです。

 

その点において、「エーミールと…」シリーズは同じドイツ国内の出来事ではありますが、

慣れない土地で、電車に乗ったり、船に乗ったり、走り回ったりしながら、

仲間のために子どもたちが奮闘している姿が描かれているため、

王道の冒険物語と同じくらいの興奮を感じます。

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同様に、「メアリー・ポピンズ」シリーズも

馴染みのある場所がメアリーによって不思議な空間に変わり、そこで楽しいことやちょっと不気味なことを体験する、

(時には空の上や公園の草地の中に行くこともあり、ますます興奮します!)

という点では、ある種の冒険だ、と個人的には考えています。

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 何度読んでも、同じ場面で同じだけワクワクドキドキすることができ、

「冒険」は一生を共に過ごすことができる最強のテーマだと思っています。

そのため、わたしにとっては児童文学を選ぶうえで重要です。

 

2つ目の「子どもが登場すること」について。

無限の可能性を秘めた子どもたちの友情、活躍、努力、協力に心を打たれます。

当然ながらまだ知識も経験も乏しい子どもたちが

友情のもと、持ちうるすべてを出し切っている姿。

とても美しく感じられます。

自分自身が大人になったからそう感じているというわけではなく、

子どもの頃から、文学の中の子どもたちの勇気に憧れていました。

 

十五少年漂流記」、「サークルオブマジック」、「エーミールと…」の三作品の子どもたちの友情は、特に心に刺さります。

 

「十五…」は、ブリアンとゴードンの友情はもちろんのこと、

一方的に嫌われていたブリアンと、嫌っていたドニファンが

最終的に強い絆で結ばれたことに本当に感動しました。

ブリアンを庇ったドニファンが死んでしまわず無事に、一緒に故郷へ帰ることができた。

この事実は子どもたちの努力の結晶です。

また、ブリアンがモーコーを深く信頼し、相棒のように振る舞っているところが好きです。

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「サークル…」はまだ一巻しか読んでいないのですが、

主人公ランドルと、リース、ウォルターの友情に心を打たれました。

素直になれない時や衝突もありますが、

互いが大切だという気持ちは常にあり、相手のために行動を起こす勇気があり、

3種の木(オーク、ナナカマド、トネリコ)に例えられるほどの絆で結ばれている3人は

今後も一緒になれば大活躍間違いなしだ! と信じています。

続きを読むのが本当に楽しみです。

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「エーミールと…」はエーミール、グスタフ、教授、ディーンスタークの友情と

それに影響され、協力してくれるたくさんの子どもたちの存在に何度でも感動できます。

出会ったばかりだということや、自分たちの危険を顧みずに、友達のためにがんばることができるのは、

子どもの持つ強さであり、優しさなのだろうと思います。

本当に美しい。

 

少なからず大人の力を借りている作品もありますが、

それも子どもたちの友情や親切心に突き動かされていることが多いのも魅力です。

 

わたしの日常において、素敵な文学の中のような出来事が起こるかはわかりませんが、

もし友情のもとに動いている子どもたちがいたら、手助けできる大人でありたいとも思わされ、

大人になってから読んだとしても、子どもたちから多くを学び得ることができ、

とても意味がある作品が多いように感じます。

 

昨今では、児童文学は子どものものだけではない

としばしば言われるようになりました。(絵本にもその傾向がありますね)

わたしもこの考えに深く共感しています。

過激な内容や、それぞれの思想を統一・誘導しようとするような内容ではない限り、

現存する文学作品の多くは、老若男女が読んで何かを感じることができるものだと思っています。

たくさんの人が魅力的な児童文学に触れ、素敵な何かを見つけてほしいと思います。

 

今回は好きな児童文学における共通点1、2についてでした。

次回は3、4について書いていく予定です。

 

まだまだ不慣れですが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。